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Vol.2ディレクターで話し合った結局ディレクションって何?(後半)

ディスカッション

こんにちは!ディレラボメンバーの田中です。「ディレクションって何?」シリーズの2回目、ディレクター会の後半です。

後半は参加者への質問コーナーになります。以前の非ディレクター会での質問はもちろん、その場での疑問にも答えてもらいました!最後まで見逃せない内容です!

質問コーナー① (ROMの方より)

岡本
ではここからは参加者の方への質問に移ります。まずはROMの方から何か質問ありますか?
木村
壮大すぎて、ポカーンてなってます。すごい具体的な話がたくさん入ってきて、渋滞してます(笑)
セキ
クレームだ(笑)

結果があまり目標に達しない時はどうする?

トモ
あ、じゃ結果があまり目標に達しない時はどうしますか?
岡本
WEBだとドンズバでKPIに出ますよね。
高橋
僕はマーケティング会社と組んで任せてます。あとは長いスパンで見ますね。アナリティクス見ながら、このキーワードもったいないね、とか。無理な約束は基本せず、お客さんと合意しながらやって、様子見ていきます。
岡本
他の方はどうですか?お客さんへの説明でカバーするんですかね?
島村
イベントがこのままの状態で行くと目標に達しない可能性が高かったら、追加の提案はしますね。ありきたりな言葉だとPDCAを回すって感じです。あとはそう言う足掻いた姿勢があることで、許されるではないですが、提案する姿勢は大事かなと。

案件に関して相手のリテラシーが低い時はどうするか

田中
相手のリテラシーが低い場合は、どうやって話をまとめてますか?例えば、バナーのデザインが全然サイトの雰囲気と合ってないけど、お客さんはこっちが良い!ってなる場合とか。
QAZ
僕の場合はお客さんと交えて勉強会やったことあります。先方から送られてくる指示書(構成)がもう分からなくて。。何人かとやったんですが、変わった方もいましたよ。
セキ
人ごとっぽく軽く言う、は割とやります。例えばトンマナがあってない時は、「急にここに派手なバナー置くと見る人が混乱しちゃいますね〜」みたいな。
やっぱりリテラシー低い人はどうしようもないですよ。反対に僕らがクライアントにとってのリテラシー担当者みたいな立ち位置でやる気持ちでいます。クライアントの代理になりますって思いが大きいですね。
島村
イベントでも似たようなものかもしれませんね。広報まではいかないまでも、会社の顔みたいな気持ちでやってますね
セキ
業務を代理でやります、お客さんの手間を減らします、ってのが本来の僕たちの立場なので。

質問コーナー② 非ディレクター会編

ディレクターってなりたくてなるものって感じでしたか?

岡本
ここで第1回非ディレクター会で出た質問に移りますね。まずは「ディレクターってなりたくてなるものって感じでしたか?」という質問です。
QAZ
僕は結果的にそれがディレクターだったって感じです。デザイナー時代は広告代理店が作った企画書をイラレで整える作業が多かったんです。で、段々と企画書の中身そのものに興味が出てきたんですよ。デザインというより、使っている言葉とか内容とか。それで自分も企画できる環境に行きたいなと思って転職活動し、内定もらった会社に行ったらディレクターって肩書きでした。企画から関われたら何でもいいなって思っていて、その結果がディレクターでした。
高橋
別にディレクターになりたくないって人もいるじゃないですか。なりたくなければならなくてもいいし、適性がディレクターだからディレクターになるという考えでもいいと思います。
QAZ
うん、僕もデザイナーの先がディレクターとも思ってないので、適性で考えたらいいかなと。
島村
僕はその時やっていたこと(大道芸)を伸ばしていった結果、ディレクターになった気はしますね。当時からどういうイベントにしたいのかとか、どういう風に演出したいのかとかヒアリングをしていて。例えばヒアリングするってのは一種のディレクションで、そこを突き詰めた結果ディレクションになった感じです。

ディレクターが最もやってはいけないこと

島村
一方的なコミュニケーションはダメですよね。
岡本
クライアントの意向を無視しちゃうとか。
島村
あとは片方に寄りすぎないことかな。お客さんだけの話を聞いて、スタッフを叱るとか均等に・・・とはまた違うかもですが、ちゃんとやるべきことをやるためには全員とコミュニケーションをとるのは大事です。
高橋
最もやってはいけないことかぁ・・・極悪なこと考えちゃいますね(笑)
セキ
丸投げは一番嫌われますよね(笑)
ディレクターだけで仕事が完結するわけではないので、関わってもらう人がきちんと役割を果たせるようにはしないと。デザイナーに対しては、デザインにきちんと集中してもらえるよう、デザイン以外の役割はきちんとやってあげる。大丈夫だと思うよ!とかで勝手に判断しないとか、不安にさせないとか。良い意味で存在意義をちゃんと持ってないとですよね。
QAZ
どこで存在感を出すかはありますね、責任の所在や判断を曖昧にしないことですよね。クライアントやデザイナー任せにしないとか。まぁ僕のパートナー会社さんに聞いたらどう思われてるか怖いですけど(笑)
高橋
やっぱり丸投げですよね。それディレクションしてないって意味で仕事してないですから、テキトーにして進めるって地獄じゃないですかね(笑)

一緒に仕事する上で動きやすい人ってどんな人?

島村
質問がなさすぎる場合は怖いですよね(笑)前日になって見てみたら、全然終わってないんですけどみたいな。コミュニケーションが取りづらい人は仕事はやりづらいかなって思います。
高橋
感情とかモチベーションで、納期や品質にばらつきが出る人は難しいかなぁ・・・。自分が抱えている仕事が色々やってるから、悪くないって感じで・・・。
島村
だとしても、ちゃんと相談して欲しいですよね(笑)
高橋
その人に頼みづらくなっちゃうので、その人に仕事集まらなくなっちゃうんですよね。
QAZ
マメな人は一緒に動きやすいですね。進捗の把握がしやすかったりとか、連絡がこまめに入りやすいとか。同じ目線でクライアントに向き合ってくれる人も良いと思います。反対にお客さんに良い顔する人は動きづらいですねー。
セキ
あー。
QAZ
一回痛い目に遭って・・・その人はクライアントにすごい良い返事をするんですよね。でも結局納期になっても制作物があがってこなくて・・・そうなるとリカバリーの仕様がないんですよね。リスクが見えなくなるのが一番怖いかなぁって感じですね。
島村
そんな人と組むことになったら、どう対応するんですか?
QAZ
組まないです(笑)
島村
(笑)
QAZ
今は幸いこちらからお願いする立場なので、回避してますね(笑)
セキ
あとは、クライアントに指定された人をチームメンバーに入れられると辛いなって。自分を飛び越えられて、その人を窓口に話が進んじゃうのが楽しくなかったですね。その時は特に問題はなかったけど、ディレクターいらなくない?って思いました。
島村
イベントはそのパターンありますね。二次会の司会だけ主催者の友達がやる場合に、その主催者と友達の間で勝手に話進んでたりとか。

ディレクターが不在の時に、自分がディレクションする場合に注意すること

QAZ
さっき高橋さんが言われてた、納期、品質、コストですかね。あと(本当に依頼するかどうか)本気度を確かめるために、事細かにヒアリングします(笑)
岡本
それは大事ですね。
島村
僕も何のためにイベントやるのかヒアリングで詰めたりします。デザイナーさんなら、例えば目立つ名刺が本当にクライアントのブランディングに大事なのかっていうのは考えるんじゃないですか。
QAZ
うん、目的達成のためのツールをどんなものにするか確認するのは必要ですよね。
セキ
案件をコントロールする人がいない場合は、その役割は誰が行うのかしっかり確認するのがいいと思います。どこまでの範囲を自分がやらないといけないのかって。お客さんによっては、ディレクションはこちら(クライアント側)でやるからディレクション費は出せないですって人もいます。その時に、「じゃあこれとこれとこれはやっていただけるんですね?」っていう確認。
岡本
そこでしれっとタスクの整理をされるのは優しいですね(笑)
セキ
(笑)
デザイナーさんはいい人が多いので、何でもやってあげたいみたいな感じになるんですよね。

初回の打ち合わせで絶対に聞いておくこと

島村
端的に6W2Hです。(※When(いつ)、Where(どこで)、Who(誰が)、Whom(誰に)、Why(なぜ)、What(何を)、How(どのように)、How much(いくら))
岡本
端的ですね。
セキ
まず間違いなく、高橋さんのコスト、納期、品質。あと大きな目的、それが数年先の達成見込みでもいいんで、何なのかは絶対に聞きます。予め聞いておけば先々の提案にも繋がりそうだし。 
QAZ
もし僕がフリーだったら、何で僕に依頼してくれたのか聞きたいですね。期待されてることと提供できることが違いすぎるとよくないし、僕を見込んでくれてるんだったら褒められたい(笑)
高橋
お金がいつ入るかは大事。
QAZ
あーーーー。
高橋
モチベーションにも関わるし、死活問題ですし(笑)
島村
案件の中でレスが遅かったりすると、ちょっと危なそうだから前金で請求しようっていうのはあります。話をしながら相手の信頼度を探るっていうのはありますよね。

スキルと人柄はどっちが大事?

木村
途中の話で人柄が大事って言葉があったのですが、スキルが微妙&人柄はある方、スキルはある&人柄が微妙な方だとどっち選びます?
高橋
まずはスキルですね。人柄で対応できない箇所が出てくるから。
セキ
人柄かスキルなら、僕もスキルですね。人柄で行ける場合って何かあるかな?
島村
呑み(笑)
セキ
まぁ本当それくらいですよね(笑)

意見が割れたり、荒れた時に気を付けていること

島村
前提として起こりそうな揉め事は先に潰しておきますが、 お互いの落ち着けたいゴールを確認するようにします。何かしら落とし所はあるはずなので。
QAZ
僕は揉めてる事象を捉え出すとキリがないので、ゴールを確認しますね。
岡本
目的に立ち返るために、戻るって感じですかね。
セキ
QAZさんと一緒で、目的意識を持ってもらう。常に一貫性を持てSるようにっていうか。そういう意味では、後からプロジェクトに入ってきた人に対してはちょっと辛いなって思いますね。だから経営層としか仕事しないように変えたんですけどまぁ難しいですよねー。
島村
だからこそ、提案書に担当者自身は求めてないだろうなってことも書きますね。その人はいらなくても、上の人には必要かもしれないし。

以上、第2回ディレクター会でした。

関わるディレクションによって言葉は違えど、ディレクターにとって大事なことは皆さん共通しているようですね。
私は特に「ゴール・目的」という言葉を皆さんが挙げているのが印象的でした。クリエイティブ業界かかわらず、どんな仕事でも「ゴール」を意識することで、よりクライアント目線の提案ができたり、チーム内でも効率的に業務が進めていけるように思います。

今回で一旦シリーズはひと区切りですが、今後も随時ディスカッション会は行っていきたいと考えています。
ディレクター会の内容を踏まえてまた非ディレクターで話したり、個人的にはデザイナー会も面白そうだなと思っています!

その際はまた記事のお知らせをするので、またよろしくお願いします!


編集:ディレラボ広報チーム 

 岡本 悟 @molt0123
 QAZ @calamarhythm
 木村ゆきえ @fulllunland
 じゅん @mintmint824
 セキリョウスケ @achrored

校正:MIKA @MIKA75328734 

Writing by

たな WEBデザイナー(ECがメイン)
約2年半の営業から、去年まったく未経験のデザイン業界で働きはじめました。日々勉強中の身です。